コロナ禍のうねりの中、今、子ども達の生活に大変な制約が押し寄せ、子ども達も保護者も、そして先生方も、先の見えない濃霧の中をさまよっています。
それでも、教育者は、
この人類に与えられた未曾有の危機において、子ども達のために、絶対に間違いの無い教育環境を提供しなければなりません。
戸田市内18校の小中学校では、夏休みが明け、8月25日から再開しました。
8月末までは、午前中授業、給食後下校としています。
これに対し、私にも多くのご意見が寄せられました。厳しい意見もあります。
そこで、改めて、現在の学校現場の状況をより多くの皆様にお伝えししたく思います。
今回の学校再開の措置は、様々な観点から議論を重ねて実施に踏み切りました。
登校すること、給食をとること、それぞれに賛否両論があり、学校にも教育委員会にも驚くほど多くのご意見が寄せられています。
こんな状態でなぜ集団生活をするのかというお叱りのご意見がある一方、通常通り学校を再開してほしいというご意見もあります。
給食を危惧する方もいますし、徹底された黙食ならむしろ助かりますと思う方もいます。
身近にコロナ感染の恐怖を感じている方は当然、学校再開に抵抗がありますし、仕事で家が子どもだけになるご家庭は、学校再開スケジュールに合わせて休暇やリモート業務の予定をたてています。
一方、感染者が急増している中でも、戸田市の児童生徒の感染が家庭内での感染であるということ。学校内の生活が、驚くべき静寂の中で進められていること。集会等は一切やらずに教室間でのリモートで行う等々…本当に多くの判断要因が存在します。
8月末までの対応は、これらの皆様のご意見や実態を参考にして、コロナ予想を鑑みながら総合的に出した結論です。
が、
9月以降につきましては、本日、多くの学校が情報を発信しているように、この数日の状況を踏まえながら、オンラインでの授業を含めたハイブリットな方法を急ぎ検討・準備しています。
午前中は学校での授業を受けて、午後はmeet等を使用しオンラインで授業を行う等の準備を進めています。今、先生方はその実現に向けて、知恵と労力を絞り出しているところです。本日午後、早くもオンライン通信のテストを実施した学校もあります。
また、自主的に登校していない児童生徒もいますが、もちろんこの場合は欠席扱いにはなりません。
そして、休んだ児童生徒には、オンラインでの授業参加はもちろん、必要に応じて個別で先生とオンライン交流で日々の状況を把握する方向で動いています。
絶対に間違いの無い教育環境を提供しなければならない今このときではありますが、100%の正解が分からないコロナとの闘いの中で、教育委員会も学校も日々検討・実践を重ね、一人一人の児童生徒に寄り添った最善の対応を模索し続けています。
とはいえ、一人一人の保護者の皆さんの想いや事情が異なることにより一部の方の疎外感を生んでしまうかもしれません。そこを最大限に考慮して、だれも取り残さないやり方で進めてもらえるよう、私も最大限に注視・提言し続けたいと思います。